
荻伏から門別へ。
人と馬と土地の歩みを、静かに積み重ねていく。
荻伏の土地で生まれ、育まれた馬たちが、
門別の舞台へ向かう。
その道のりには、日々馬と向き合い、支え、
見守ってくださる人たちの仕事があります。
私は、荻伏という土地を代表するものではありません。
大きなことを語れる立場でもありません。
ただ、自分が関わらせていただいた馬たちの歩みと、
その背景にある人と土地への感謝を、
できる限り丁寧に記録していきたい。
それが、荻伏の誓いです。
荻伏の誓いとは

荻伏の誓いは、競走馬の成績だけを
残すための場所ではありません。
馬が誕生してから走る日へ向けて
一つずつ準備を重ねる現場に触れるたび、
馬が走るということの重さを感じます。
私は、その一つひとつを
忘れないために記録します。
勝った日だけではなく、迷った日も、
うまくいかなかった日も、
支えてくださった人のことも、
できる限り残していきます。
馬の未来は、思い通りにはなりません。
そして馬に夢を託すことは、
人間側の願いでもあります。
それでも、その時々に何を考え、
どのような判断をし、誰に支えられてきたのか。
その記録を次につなげていくことで、
事実と誠実に向き合っていきたい。
それが、荻伏の誓いを記す目的です
目的
私の誓い
馬の記録を残す
馬の歩みは、
結果だけで語れるものではありません。
馬体、気性、体調、
日々の変化を見ながら、
その馬に合った歩みを大切にします。
人の想いをつなぐ
生産、育成、調教、競馬場。
それぞれの現場で
関わってくださる方々の
仕事と想いを、
次の世代へ受け継いでいきます。
土地と共に歩む
荻伏の土地と、日々馬に
向き合う人たちがいるからこそ、
馬は育っていきます。
その土地に根ざした 営みに
敬意を持ち続けます。
未来を育てる
今日の一頭が、
次の一頭へつながっていく。
血統だけではなく、
経験や判断もまた、
未来へつなぐものだと考えています。
勝利の誓い
この取り組みの原点には、一頭の牝馬がいます。

トライアンフオース
— Triumph Oath — 勝利の誓い。
荻伏の地で生まれ、
門別の舞台へ向かった馬との出会いが、
私にとっての始まりでした。
一頭の馬を持つこと。
その馬の歩みを信じて見届けること。
支えてくださる人たちと共に、
時間をかけて形にしていくこと。
そして、その血を残す決断。
その経験を通じて、馬主としてできることは、
勝利へ向かうことだけではないと
考えるようになりました。
勝つことを目指しながらも、
勝ち負けだけで終わらせない。
その過程を記録し、判断し、
次へつなげていく。
それが、荻伏の誓いの出発点です。

なぜ荻伏なのか
その名の通り、荻伏は緑豊かな自然に囲まれた
素晴らしい土地です。
荻伏は、私にとって今の営みを始めることになった
特別な場所です。
この土地には、長い時間をかけて
馬と向き合ってきた人たちの知恵と営みがあります。
馬産地としての成り立ちから
現在に至るまで積み重ねられた歴史。
放牧地、厩舎、飼い葉、馬房、季節ごとの仕事。
その一つひとつが、馬の誕生と成長を支えています。
だからこそ、荻伏という名前を使う以上、
軽く扱うことはできません。
荻伏の名を掲げることは、誇示することではなく、
この土地と人への感謝を忘れないための、
自分への戒めでもあります。
荻伏の名に向き合うこと
荻伏の誓いは、荻伏という土地を
代表するための言葉ではありません。
この地で馬を育ててきた方々への敬意を込め、
私自身の歩みを記録するための言葉です。
関わってくださる方々を
勝手に物語化することはしません。
過剰に持ち上げることもしません。
それぞれの立場や守るべきものに配慮しながら、
公開できる範囲で、静かに記録していきます。
競馬に関わる以上、
公正競馬を守ることも当然の前提です。
出してよいこと、出すべきではないことを分け、
関係者に迷惑がかからないよう
確認を重ねながら進めていきます。
言葉だけで終わらせず、行動で示していく。
それが、荻伏の名に向き合うために
必要な姿勢だと考えています。
未来へのビジョン
門別で重賞を狙える馬を送り出す
荻伏で生まれ、育まれた馬たちが、
門別の舞台で力を発揮できるよう、
一頭一頭に向き合っていきます。
血統を次の世代へつなぐ
一頭の勝利だけで終わるのではなく、
繁殖、育成、競走、
その先の歩みまで見据えながら、
次の世代へつながる価値を残していきます。
馬たちの歩みの中に、
荻伏の名を静かに残す
馬たちが走ることを通じて、
荻伏という土地の名を、
声高に語るのではなく、
歩みの中に静かに残していくことを目指します。
続けること
人と馬と土地の歩みを、静かに積み重ねていく。
その積み重ねの先に、
門別で花開く未来を見据えて。
私は、この地から次の一頭へとつながる歩みを、
これからも重ねていきます。
荻伏の土地と、人に誓って。
この想いだけは、どんなことがあっても
ぶらさずに進んでいきます。